占星術の星座の意味と12星座の成長のストーリー

占星術の星座の意味と12星座の成長のストーリー

占星術の星座は「サイン」といいます。

天空には数えきれないほどの星座がありますが

占星術の星座は太陽の通り道上にあった12の星座を30度ずつに割り当てたものです。

占星術の場合は独自の数値理論を用いているわけですが

アスペクトによる行動や性格や性質だとか度数などが

人生での出来事が起こる時がぴったり合ってくるというのが、とても不思議に思えます。

占星術の星座の順番は個人から集団性への変化

わたしたちが子供のころから親しんできた星座は12星座が一般的です。

この12星座の順番には人間が成長していくストーリーがあります。

暗記で星座を覚えるよりもこの星座の成長ストーリーを知っていくと

「順序」ということを理解し、より深い理解につながります。

星座が後半になればなるほど意味がぐっと重くなるのは

星座が進めば進むほど他者や集団性の視点が入ってくるからです。

そして、12星座の成長というのは前の星座の欠点や足りないところを

否定して成長していきます。

赤子として生まれた何も知らない無知の一個人が、

人を知り、社会を知り、やがて老いをむかえていく。

12星座の成長のストーリーを簡単にまとめています。

星座やハウスの意味を考える際の参考にしてみてください。

占星術のおひつじ座の意味と成長☞I am

「私は存在する」という意味をもったおひつじ座というのは

人間の成長でいう生まれたての存在意義を意味します。

それは天地創造の領域。

人間がはじめてこの世に誕生した強い生命時を意味します。

それは粗削りで欲望のままに肉体が躍動していく段階です。

しかし、おひつじ座の段階ではまだ自分で肉体の認識はしていません。

存在する生命の勇ましさや強さを示し、それは太陽とは異なる前人未踏のはじめての領域への挑戦を示します。

おひつじ座のキーワード
やる気・熱意・独立・積極的・挑戦・始まり・攻撃・闘争・スピーディー

占星術のおうし座の意味と成長☞I have

「I have 私は所有する」という言葉が意味するように

所有する価値すなわち「物質」というものを象徴するのが牡牛座です。

おうし座の「牛」というのは大地の生産力を示し

おひつじ座から生まれた生命を非常にゆっくりと努力で育てあげていく段階を示します。

現実の生活の豊かさというものに視点の価値を置いていく星座であり

牡牛座が意味する主な物質には金銭も象徴し、物質の豊かさの分かりやすい目安です。

そして、五感で物質価値を感じていく段階です。

例えば、絹などは、触った触感で高価である価値を感じたりなどです。

人それぞれの所有している五感の価値は異なります。

牡牛座の段階では、視点はまだ個人の段階です。

時には他者には理解され難い五感価値ということを意味することもあるでしょう。

おうし座のキーワード
マイペース・物質主義・独占欲・五感・実利・所有欲・継続性・安心安全であること

占星術のふたご座の意味と成長☞I think

「私は考える」という意味を象徴するふたご座は

2つのものを行き来する言語や伝達を示します。

兄弟を通じて自分と似た生命が存在することを認識する段階です。

しかし兄弟といえどもそれは別人であるということも認識します。

2つのものが分かれていく隔てを知っているため

より早く、より多くの情報伝達を素早く行っていきます。

それが今でいう通信技術です。

情報伝達やコミュニケーションのツールが電話からメール、

メールからアプリといったように変遷していき

時代とともに通信や伝達手段というものは変わり

環境に合わせていく柔軟な伝達をも意味するでしょう。

2つを同時にこなせるため情報を使った商業が上手で多才です。

情報や伝達というのは常に新しいものへ変化するため

双子座は流行や新しいもの好きで好奇心の旺盛さを象徴します。

ふたご座のキーワード
知的好奇心・広くて浅めの交流・流行情報・多才・軽いおしゃべり・情報伝達・ゲーム

占星術のかに座の意味と成長☞I feel

「わたしは感じる」というとおり、

形のある物質の世界と形のない世界を感じて繋ぐ象徴がかに座です。

直感力で豊かな創造性を発揮します。

かに座の段階では身内や家族を象徴しますが

家族の中での視点というのはあくまでもまだ自分を中心に置いた視点です。

自分かた見たときに「お父さん」「お母さん」という呼称が使われるというのが分かりやすいでしょう。

かに座は保守を意味するので甲羅の中で自分の肉体を守ります。

感受性が強いため身内とか家族とか身近な人の世界で自分自身を守りながら他者を助けていきます。

中心に戻れる場所。それがかに座の意味する居場所であり家でありもともとの基盤なのでしょう

かに座のキーワード
共感・情緒情主義・家庭家族・記憶・模倣・活動的・保守・敏感

占星術のしし座の意味と成長☞I will

「わたしは意思をもつ」という意味のしし座は

おひつじ座から灯り始めた火が燃え上がり不屈の意志を象徴します。

他人の意思では動かず自分の考えのもと自由に創造をはじめることを意味する星座です。

かに座の身内や仲間うちの世界から飛び出し外へ表現していく創造性を意味します。

しし座という星座は遊びを意味するので自由な創造は楽しく、

明るく派手な表現や演出を好みます。

自分らしい創造で自己やアイデンティティの確立を肯定します。

王権や龍が昇る象徴、高貴さや不屈の野生として象徴され誇りを重んじます。

質の高さや一流を好むでしょう。

しし座のキーワード
創造・派手・ゴージャス・自己顕示・明るい・遊び・感動・ドラマティック

占星術のおとめ座の意味と成長☞I analyze

「わたしは分析する」という言葉のとおり

緻密さや視覚による識別能力をもつのがおとめ座です。

農作の豊穣を司り秩序に従う正義や義務、奉仕を働くことと象徴していく星座です。

秩序通りの完璧さというものを重んじるため完璧主義です。

しし座では自由だった創造が、おとめ座という星座で批判を浴びていく段階になります。

今まで家族や身内は味方だったのに、そうではないことを知っていくのです。

そうやって乙女座は内省します。それにより個を失いだします。

この乙女座の段階で一人の個人が完成します。

仕事を象徴する星座であり、おとめ座の示す仕事は奉仕的に働き

実務能力の高さを意味します。

分析や鑑識眼によって枝にとらわれていくため森を忘れぬようにするといいでしょう。

おとめ座のキーワード
実務能力の高さ・完璧・秩序・鑑識・自己管理・批評・リサーチ

占星術のてんびん座の意味と成長☞I balance

「私は均衡する」という意味のとおり2つの間でバランスをとっていくのがてんびん座です。

二元の世界で善悪を知り2つの距離を知ります。

善悪に対しては公正な判断を重んじ、どちらの味方をするということはありません。

どっちも善ければどっちも悪いのです。

風の星座らしく言葉の説得で外交し釣合をとっていきます。

美しさや芸術を理解し比較をすることや人と人、人とモノとを仲介をしていく役割を象徴します。

てんびん座から社交辞令が始まり

他人から見た時どうかという目線が入ります。

集団性というのは二元の比較や対称で理解することがまず先であるということを

天秤座で理解できるため、二元論を否定することはナンセンスのように思います。

てんびん座のキーワード
調和・オシャレ・美・仲介・公正公平・中庸

占星術のさそり座の意味と成長☞I desire

「私は欲する」という意味のとおり濃厚に欲していく深い欲望を象徴します。

その深さは一種の執着も示すでしょう。

生と死とは何なのか?運命とは何なのか?

なぜ人間は罪を犯すのか?その奥にある神秘を探究したり隠れているものを

深いところまで探ろうとします。

人は罪を犯しそれは秘密になりまた罪を犯す。

そこに強制的な変化が起こります。それが運命です。

そこには見えない力が働いている。

やってはいけないと分かっているけれどもやってしまう人間の業や罪。

運命という強制的な変化。矛盾に満ちた世界。神秘を深刻に探る星座です。

隠れた暗い世界のなかで探究する集中力は激烈です。

蠍座は理念での集団の一致ではなく

心の部分での一致団結を望むでしょう。

さそり座のキーワード
探究・官能・秘密・嫉妬・依存・生死・神秘

占星術のいて座の意味と成長☞I understand

「私は理解する」という意味を象徴するいて座は思想や宗教、

哲学など高度な理解を要される知識や専門領域を意味します。

理性と本能がぶつかりあいその統合を目指す星座です

さそり座で探究した神秘について答えを求めていきます。

射手座はどこに答えを求めるのかというと

上にいる「神」に答えを問うのです。

いて座の記号はつがえた矢。神性を表します。

理性や知恵で神の領域を哲学的に理解していきます。

しかし、そこに答えはありません。

考えぬいた答えを外へと発表していきます。

束縛を嫌いながら、一本の矢を射ち的を射るために

まっしぐらに努力します。

下半身の獣、上半身の霊、矢の神。

その統合である完全な人間を表します。

時に人間は外から来た対象に目を奪われ

射る的から目を反らしてしまうときがあるでしょう。

あと少しで目標達成というところで、外からの対象物によって

目標が変わってしまいやすいのも射手座の特徴です。

その時、神に尋ねるでしょう。

人間は本当に完全なのか?神こそが完全なのか?

いて座のキーワード
自由・向上心・哲学・楽観・宗教・博学・理想主義・おおざっぱ

占星術のやぎ座の意味と成長☞I use

「私は使う」という意味を象徴するやぎ座は理解したものを

現実の世界で使うことを重んじます。

山羊座の「使う」とは機能性です。

一人で使うのではなく皆の役にたつように機能を形にしていきます。

社会性や集団性の視点のピークを迎える星座です。

思考力・行動力・実現力の三拍子を潜在的に持ち合わせ

努力・勤勉・冷静さで所有していきます。

伝統を重んじ古いものに忠実で従順です。

やぎ座が最も恐れることとは所有する地位、物質、評価、権威、

手にしてきたものが失われていくことです。

神々の門と考えられていたやぎ座宮はこの門をくぐり

天国へ行くとされていました。

それは現実という世界でたどりつける最後の終わりの地点。

やぎ座がたどりつける現実の限界値なのです。

やぎ座のキーワード
出世・責任・肩書・評価・実績・結果主義・実利・計画性・伝統

占星術のみずがめ座の意味と成長☞I know

「私は知っている」という意味を象徴するみずがめ座は知っているのです。

やぎ座の世界で完成したみんなにとって便利で使いやすい機能の世界。

そのためには大切にしてほしいルールや守る常識があります。

けれどそれは機能のために人間たちが作ったルールです。

機能のために作られた世界は無意味であって、機能のために失われたものがある。

それをみずがめ座は知っているのです。

風の星座のみずがめ座の理論というのは機能のための理論ではなく、

時に失われたものに対する理論も示すでしょう。

誰にとっても同じなモノ。

それは規律というルールや機能に対する同じではありません。真実の同じを意味します。

みずがめ座にとって世の中の音は雑音。

もしも真実を口にすれば機能が失われる。

その機能はみんなにとってとても役に立ち便利で何の不自由もない。

それを守ることのほうがたくさんの人が幸福だ。

けれどみずがめ座は「知っている」のです。

みずがめ座のキーワード
博愛主義・自由・平等・革命・友好・独創

占星術のうお座の意味と成長☞I dream

「私は夢をみる」という意味を象徴する魚座は実体のないものを示します。

人間が作った境界で人と人は争う。

ならば境界がなくなればいいのではないだろうか。

けれど、今まで当たり前のようにあった境界がなくなれば

人はどうやって生きていけばいいのか分からなくなります。

みずがめ座で希み続けたなんの境界もない平和や平等。

やっと手に入れた境界のない自由なのにどう生きていいのか分からない世界の中に身をまかせ、

さまよい、イメージだけが膨らんでいきます。

そのイメージは、ただ生きている自分やその幸福。

境界のない世界は終わり、再び境界が作られていく。

統合を意味していても統合できない矛盾。

魚座は終わりと始まりの無形の境界なのです。

うお座のキーワード
幻想・夢想・芸術・自己犠牲・慈悲・同情・スピリチュアル・精神世界
>西洋占星術 基礎総合講座 全6回

西洋占星術 基礎総合講座 全6回

西洋占星術の基礎知識である 星座(サイン)、ハウス、天体 角度(アスペクト)の意味を総合的に 学んでいく少人数制のレッスンです。