2023年冥王星が水瓶座へ移動。水瓶座時代と山羊座時代ではどんなところが違う?【時代社会編】

2023年3月に冥王星がいよいよ水瓶座へ移動します。

だいぶ前から「水瓶座時代とは」、「風の時代に向けて」というような

タイトルが公に出回り、時代の変遷を意識してきた人も多いかもしれません。

しかしながら、これまでの経緯を見ていると、

山羊座冥王星期間で形成されてきた社会のあらゆる格差の土台は本当に根深く、

相当な長い時間をかけての水瓶座への変遷になるのではと予想されます。

また、水瓶座の支配星である天王星という天体は、

時には早急さを意味しますが、

「こんなことにこんなに長い時間をかけるのか」というくらい

変革や普遍性までの長い時間の長さまでも象徴してくる天体です。

2023年に冥王星が水瓶座へ移動する期間はわずか2か月半程度。

そして、冥王星は2回もかけて山羊座へ戻ります。

現時点の時代意識はまだまだ山羊座。

それでも、うっすらと水瓶座意識へ当たり前かのように変化してきた部分もあるはずです。

山羊座冥王星と水瓶座冥王星とでは時代背景や意識にどんな違いがあるのでしょうか。

星座特徴から違いを考えてみましょう。

冥王星はいつ水瓶座へ移動して何回山羊座へ戻るのか?

冥王星はいつ水瓶座へ移動するのか、下記は星座移動時期です。

2023年3月24日 0:24頃水瓶座へ移動

2023年6月11日 15:16頃山羊座へ移動(山羊座の27度まで戻る)

2024年1月21日 11:36頃 水瓶座へ移動

2024年9月2日5:36頃 山羊座へ移動(29度のみを移動)

2024年11月20日 8:43頃 水瓶座へ移動(水瓶座に本格入り)

冥王星が水瓶座へ移動すると言っても

2023年は約2か月半ぐらいしか水瓶座に滞在せず、

残りの9か月半は山羊座に滞在します。

つまり、冥王星は山羊座との境界を行ったり来たりしながら

水瓶座への変遷のあくまでもさわりだけに触れていくことになります。

では、水瓶座が象徴してくることはいったいどんなことなのでしょうか。

水瓶座が意味する時代特徴とは?

水瓶座という星座には、どんな特徴があるのか、象徴から時代背景を探りましょう。

水瓶座キーワードpart1:「権利」を意味する水瓶座

分かりやすい水瓶座の象徴は「権利」です。

山羊座の時代に日本で「人権」なんて言葉を口にしたら

揶揄されるようなワードや意識でも

水瓶座では「人間の権利」ということを主に意味します。

法務省のホームページには「人権とは」以下のように定義されています。

人権とは,すべての人間が,人間の尊厳に基づいて持っている固有の権利である。人権は,社会を構成するすべての人々が個人としての生存と自由を確保し,社会において幸福な生活を営むために,欠かすことのできない権利であるが,それは人間固有の尊厳に由来する。

引用元:https://www.moj.go.jp/shingi1/shingi_990729-2.html#5

山羊座の時代では、例えば「結果主義」という理由で見過ごされてきたような事柄も

水瓶座の「人権」意識に基づき、人の尊厳を重んじていくというのが水瓶座時代ともいえます。

尊厳への問題が顕著に指摘されてきている流れは、これまでのニュースでご存じの通り。

冥王星の移動速度は非常に遅いので、長い期間をかけて

蓄積されていく星座の環境は根深く残る、それが冥王星なのです。

人権だけではなく、「権利」や尊厳の問題は山羊座期よりも意識高く

考える機会や問題なども出てきやすくなるでしょう。

子供の権利、市民の権利、日本人と外国人の権利、

著作権、肖像権、プライバシー権、権利収入、映像の権利、放送権など

様々な分野で「権利」が関わります。

権利を考える上で押さえておきたい、このワード

「権利」と一緒に押さえておきたいワードとしては

「権利」と「公正公平」の違いや、「権利」と「義務」の関係です。

公正公平とは誰にでも平等に与えられている環境や権利ではありませんが

平等と混同しやすいワードです。

また、権利と義務については義務を果たせば、誰にでも平等な権利が

与えられているのかというと、そうではありませんね。

水瓶座の支配星は土星と天王星。

義務と権利をまさしく象徴してくる天体でこの2つを常に考えさせられるかもしれません。

余談:ジュノーが示す「権利の主張」とは何か?順番を理解しよう

ジュノーという小惑星があり

占星術では「権利の主張」という意味が割り当てられています。

このジュノーの権利の主張というのが何なのか、私はなかなかよく理解できずにいましたが

「順番」ということで少し考えてみるといいかもしれません。

とかく水瓶座は「論先行」になりがちです。

議論好きで誰かと議論ばかりしているという風にイメージすると分かりやすいでしょう。

けど、最も大変なのは、議論した論を実行したり証明することです。

それをやり遂げていくだけの知能や科学的頭脳を示すのも水瓶座的。

これを権利と義務で置き換えて考えると、

権利の主張の前には、まずは義務を果たす

(やらなければならないことをやる)ことが先であるという

順番を押さえておくとジュノーも理解しやすいと思いました。

とかくジュノーが意味する権利の主張の配置に対して

順番としての義務が果たされているか?ということも

考える必要があるということですね。

ただし、その義務すらも順番として果たすことが

難しくなりつつある現実の異様な格差社会でもあります。

そうすると、ジュノーの見方が奥深く、多角になるのではないでしょうか。

小惑星はかなり難しいです。

水瓶座キーワードpart2:地方自治とネットワーク

山羊座は集団や国家権力を示しますが、水瓶座は地方自治を示します。

例えば、2022年度の旅行支援の制度は、全国が同じやり方ではなく

自治体ごとにそれぞれの取扱方で多様性に溢れ

非常に分かりにくくて煩雑と感じた流れが印象的です。

これまでは国家が主導であったものも、

地方がそれぞれの主張や権利の中で行政を主導し、表立って目立ってくるというのは

山羊座とは少し違う時代背景になりそうです。

多様であるということは一律ではないということなので、

それだけ複雑で煩雑です。

そのため、地方の自治体でそれぞれの課題や問題は多々出てきそうでもありますが

それと同時に事例という解決方法も今までより共有しやすくなるかもしれません。

おまけの余談:本社と支社の象徴とは?

では、このくくりを会社で考えてみましょう。

星座だけではなくハウスから考えていく方法を加えます。

本社を示すのは「10ハウス」です。

10ハウスの基本サインは「山羊座」です。

一方で、支社を示すのは「11ハウス」です。

基本ハウスのサインだと「水瓶座」です。

これまでは本社が絶対的な支配性や指示命令権を持った仕事や環境なども

支社や地方ネットワーク、もしくは移住というところに意識が向かったり

活用されていく可能性が出てくるのも

山羊座期とは少し違った意識や環境になることも考えられるでしょう。

水瓶座キーワードpart3:国際交流と社会貢献

国内を意味するのは「双子座」と「山羊座」です。

海外を意味するのは「射手座」もしくは「水瓶座」であるでしょう。

ただし、水瓶座というのは「海外」や外国そのものを象徴するのではなくて

分け隔てのない「交流」を象徴するのが水瓶座です。

星座のテーマとしては「国際的交流」や「国際社会」です。

また、「メディアやオンライン交流」が象徴されてきやすいでしょう。

現実的な人と顔を合わせた交流(土星)と

メディアでの交流(天王星)の比較が成されていくともとれますが

どちらにもメリット、デメリットは存在するので、

どちらが社会にとっていいとかではなく、

自分らしく楽しく交流できる方法や距離を模索していくのがベストかと思います。

山羊座期では日本人とだけ仕事をしたり関わればよかった時代でも

今後は海外の人たちが加わってくるというのが、山羊座期とは異なる点です。

となると、これまでのコミュニケーションの方法や伝え方、言語についてなども

考えさせられる所も多々、出てくるでしょう。

山羊座よりもさらなる難易度が出てくる水瓶座です。

水瓶座キーワードpart4:多様性と合理

「多様性」というと、まるで広い視点をもっているかのように聞こえはいいのですが

誰もが主観で生きており、そして、誰もがネイタルの中に「土星」があり

各々、受け入れがたいものがある心理を誰もがもっていると考えると、

この多様性を本当に理解して行動しているかどうかというのはとても難しいところです。

それだけ、水瓶座の意識というのは高い意識であるのでしょう。

合理の象徴は山羊座にもあるのですが、山羊座は集団を意味し、水瓶座は多様を意味します。

合理は山羊座でも水瓶座でも共通していますが、

サインが違うため、合理の考え方が少し違います。

山羊座の場合は集団を制度などで一致して従わせるような合理化が分かりやすいでしょうか。

水瓶座の場合は、制度を超えてもいる多様な一人一人をどう考えるのか、

そこを考える必要性が出てくるので、まとめていくのは山羊座より大変です。

そこにコンピューターシステムが加わることで煩雑さを多少は合理化できるかもしれません。

しかし、多様性には対応できないがために

全部の対応を一律同じにするという合理化にもなりやすいです。

多様性を合理化で対応していく仕組みというのは

難しさがあり非常に時間がかかることだと思われますが

煩雑さはめんどくさいわけで、めんどくさいから一律に合理化するという流れも考えられますが

それだと多様性や尊厳を無視しているようにも思える点も

矛盾として感じることが出てくるかもしれません。

水瓶座キーワードpart5:フリーランスや非正規雇用
(派遣、契約社員、アルバイトなど(ここが現在までの非正規雇用問題だとしたら)→ここに労働法が適用されない雇用契約にみせかけた低賃金の委託契約などの雇用の混同や問題なども加わってくるのではないかとも考える)

新卒就職や正社員という雇用形態から離脱すると

その後のキャリア形成や収入UPが図りにくくなるのが現在の日本独特な雇用の仕組み。

水瓶座という星座の場合は11ハウスが該当してくるため

象徴してくるテーマは、正社員というよりも

派遣や契約社員、フリーランス、アルバイトというような非正規の働き方を意味してきます。

それが主になるかというのは分かりませんが、

問題提起や社会上の問題が常に出てくるのかもしれません。

なぜなら、日本の場合は、多様なライフスタイルに合わせた雇用形態として

非正規を採用しているというよりも

目的が、人材を単に低賃金で安く採用しコスト削減として雇用を捉えている面があるかと。

その対象は長年、女性であり続けてきたことで、日本の女性の地位の低さはG7で最下位、

全体でも最低順位にほどなく近いというのが、本当に悲惨な限りで

社会に様々な問題を生んでいることが顕著になりつつあります。

今の社会の現状を見ていると、非正規雇用は徐々に減っているようではありますが

長年積み重ねてきたその数は減っていたとしても甚大です。

そして、非正規雇用が非常に社会問題化しているため

今後は雇用に該当しない委託契約などで人材のコストカットを図る

というコストカットの代替を悪用していく組織や人材ビジネスも増えるかもしれません。

(委託だと労働法の適用も受けないし、そもそも雇用に該当しないのと

教育機会もカットされ育成目的などない契約形態である→低賃金ならなおさらただのコストカットに

すぎないと思われますが育成教育をカットしているわけで順番を省いている

ととれるため必ず修正が出る&組織側が雇用の責任を放棄していく前兆と私は考える)

また、雇用を自由化にして賃金低下を後押ししてきた側面が

今は社会問題化して、問題化してきたら後押ししてきた逆で賃金上げろというのも

おかしな話だなとも私は思ったり。

時代のあおりをただただ受けては不遇だらけなのは

「冥王星天秤座世代」のようにも。

現在の流れで日本の雇用形態による優劣差別や

国内海外、男女差の賃金格差など明確に表出してきたことによって

今後の格差社会へどのような是正や問題意識を持つかは、

何も経営者や上位役職者の意識の問題だけはなくて

労働者側もしっかり考え選択していく必要性があるようにも思います。

※会社組織というのは早々に変わらないため

 

水瓶座の支配星は天王星とともに、土星もあるので

「正社員」と「非正規、フリーランス」の対比や格差だとか、

兼業などについても時代テーマとして出てくるのではないかとも思えたりもします。

正規と非正規という日本の優劣的な区分けも、

なかなか意味が分からない雇用形態の区分けであるわけですが

ゆくゆくは、「正社員」という人数は今ほど必要なのか?とも思えたり

外資系などの参入もあると思うので

日本の独特な優劣の区分けや呼称、仕組み、評価制度、管理と実務、

雇用責任などがどのように変化するかとか、

もう少し時代の流れを追ってみないと見えてこない部分もあるでしょう。

増えるのは木星で、減るのは土星です。

そして、これまで女性が主だった非正規雇用も、男性の非正規雇用というのも出てきて

安い賃金で雇用する対象が女性だけではなくなってきたというのが

社会のあらゆる問題に根深くつながっていて悲惨な社会だな、、と思いますが

若い射手座冥王星世代が世界で共通して存在していることから考えても

海外への行き来は柔軟な考えになるとも考えられます。

今の流れの現状を見ていると、山羊座で作られた格差は、

水瓶座で縮小されるというよりも、「もっと広がる」のかもしれません。

格差がさらに広がれば、自国のみの働き方にこだわらなくなるということも

出てくるかもしれません。

おまけキーワードpart6:ニッチとマニアックを天体で考えてみる

私も講座をしていると、ニッチとマニアックを混同しそうになり

似ているようでニュアンスが少し違うかなと。

これもハウスや星座、天体で考えてみると少し区別もできます。

ニッチというのは11ハウス(水瓶座)。

ニッチというのは非常に小さな範囲を示し、隙間産業的なもの、

確率されていない分野、マイナーなものなどを示しているそうです。

一方、マニアックというのは、極端に熱中していること、熱狂、

異常に詳しいなど、いかにも冥王星的な意味が含まれてきて

天王星とは少しニュアンスが違います。

とはいえ、言葉の境界を決めるのは難しいので、

天体からニュアンスの違いを押さえていくという方法も参考にしてみてください。

テーマや意味、熱中具合が少し分かりやすくなるのではないでしょうか。

一応、昔流行した「オタク」は漫画やアイドルなどサブカルチャーへの

オタクを指すのであれば11ハウスの水瓶座のように思いますが

占星術家によって意見は様々であるでしょう。

結局、水瓶座時代って?どうなるの?

上記で色々とワードを挙げてみましたが、結局、水瓶座時代ってどうなるの?というと

一言で言うと「令和版バーチャルも加わったヘレニズム文化時代」ともいえるでしょうか。

日本のみならず、海外文化、首都のみならず地方文化、

これまでには陽が当たらなかった小さな隙間にも目がいくようになり

最古から最新までの空間移動+バーチャルが加わります。

時代や個人にあらゆる変化がいきわたり、

これはどこが起源のもの?!というくらい融合しすぎて

よく分からない疑問が沢山出てきたり、頭を使わされることが多くなるようにも思います。

そして、水瓶座と180度で関わり続ける「獅子座」の関連事は

特に社会や時代に進みを与えていくともとれるでしょう。

あくまでも私の偏った意見かもしれませんが、

大企業をはじめとして企業内で相当な賃金格差を形成し、

一部の人材をコストカットとみなしているにも関わらず、

企業広告として社会にSDGsを高々と推進主張しても

主張と言動は矛盾しており何の説得力もないのではないか?

というのが社会や日本企業への批判的意見でございます。

広告宣伝で掲げるだけではなく決裁権のある方々が

社会に対してもう少し問題意識をもっていただきたいものですね。

※山羊座という星座は水瓶座の社会貢献の視点は入っておらず

「利益」や「地位権力」を重んじる星座であり、

時代はその過程を通過してきたのであります。

そして、あと2回も戻ります。 

もう山羊座へは戻りません。(2024年4月22日追記)

獅子座が180度になるとどんなことが変わりやすい!?(あくまでもMY見解)

冥王星が水瓶座を移動するということは時代背景には

常に180度の獅子座意識が関わり続けるということになります。

もし言えることがあるとしたら、獅子座の象意に関係したことが

良くも悪くも社会を何かしら進ませるだろうということです。

(進むというのは廃止や衰退が進むということもありますため、

どう進むのかはまだ分かりません)

個人事業主、芸能人、政治家、スポーツやスポーツ選手、社長、

クリエイター、子供関係、浮気、自己顕示、一流ブランドや一流のもの、などなど。

獅子座が180度で関わると水瓶座時代に

どのような変化が出てくるかということを考えると

例えば、獅子座の意味としては「自己肯定」を意味してくるため、

山羊座時代のような「人や尊厳までも否定をして厳しさや罵倒」という仕事環境よりも

社会環境の中に「褒めること」というのもテーマで出てくるかもしれません。

長年蓄積されてきた時代背景から、人を褒められないという人もいるそうな。

※ただし、表向きだけで褒めてばかりいたとしたら

人間不信者を増やすということにもなりかねませんね。

※ちなみに獅子座の象徴を一部挙げると

創造性、趣味、子供、俳優、芸能人、レジャー、コンサートやイベント、自分らしさ、

自己肯定、褒めること、社長、政治家、一流、脚本、クリエイター、

舞台、演出、スポーツ選手、遊び、恋愛、投機など。

水瓶座の支配星である土星と天王星は一見、全く相反する意味を持つところもありつつも

天王星は土星以遠である以上、厳しさという点では

土星以上でとても似ている天体同士でもあります。

新旧の意識が常に同居している時代になるため

水瓶座意識は山羊座に否定的で、山羊座意識は水瓶座意識に否定的であるという風に

時代の動きに葛藤や違和感などが多々出てきやすいかもしれません。

>西洋占星術 基礎総合講座 全6回

西洋占星術 基礎総合講座 全6回

西洋占星術の基礎知識である 星座(サイン)、ハウス、天体 角度(アスペクト)の意味を総合的に 学んでいく少人数制のレッスンです。