順行と逆行の大きな違いは何なのか?

順行と逆行の違いはどうやって分かるの?

順行と逆行というのは よく観察をしないと

その違いがまず分からないのと

個人天体とサタ二アンだと サタ二アンのほうが

より分かり にくいと思います。

現実の現象で分かりやすものは 「個人天体」の逆行と

「社会天体」である土星と木星の 逆行のほうが

より分かりやすい でしょう。

順行と逆行時の現象は同じか?

同じではありません。

よくよく観察してみてください。

順行の時と逆行の時では

外からくるものも違えば

起こる出来事も異なってきます。

 

ではその異なるものの大きな違いを

理解するのに分かりやすい

キーワードをあげるとするならば

「現実的」というキーワードでてきます。

 

全天体順行の場合は

天体が太陽の力を受けていくので

人の人知を超えやすく

人間だけの力では起こり得ない

事象というものも起きやすいです。

 

それはもちろん良くも悪くもかもしれません。

全天体順行では奇跡的な願いが

叶いやすい時期でもあります。

 

オーブの強い天体同士のタイミングがある人は

天体サイクルもよく含めて時期やタイミングを

考えていくといいでしょう。

多くの角度や天体の動きの証拠が連動してくるからです。

 

ただし、これはあくまでも基本象意であり

ご自身が生まれたときに

どの天体が順行し逆行していたのか?

というものによって

この基本象意がズレてくる場合があります。

 

だから私は言うのです。

占星術師が言うことよりも必ず

「自分はどうなのか?」に戻ること。

自分の星の配置から自分のパターンを

自分自身で知ることのほうが

あなたの星を最も活かせる

唯一の方法だからですね。

占星術師はあなたが具体的に

何を選択しているのかは分からないからです。

 

では逆行というものは

願いが叶いにくいのか?というと

そういうことではなく

そこにさきほどの現実的という

「キーワード」がでてきます。

 

逆行のほうが願いが叶いにくいというよりも

非常に現実的であり

現実の範囲で手が届くもの

もしくは現実や現世で

あなたが必ず経験しなければならないもの

アスペクトを良くも悪くも実現するもの。

そこに関わるものが届きやすいです。

 

現実に経験しなければならないことというのは

それは「今ここ」の視点だけではありません。

未来の時間軸も含まれています。

時間軸の流れかた

先にある時間軸というものは

まず「未来」の時間であり

それを今ここで選択し

現実になり、過去の時間軸に

なっていくということです。

 

現実を選択し、それが未来につながっている

というのが一般的な時間軸の

考え方ですがそうではありません。

逆です。

 

60度で届くものは

すべて未来の時間軸から来ているのです。

そのうちのどれを選択しようが

ある一定の出来事が起こる

「その一瞬の時間軸」というものは

変わりません。

 

まずはその一瞬の時間軸に

あわせて届いていると思っていいでしょう。

タイミング法則の原理原則

タイミングというものは

その時の星の配置

(つまりはアスペクトの

度数による配置)は1回限りです。

だからこそそれは神聖なものです。

 

順行と逆行で同じ天体が同じ度数を通過しようが

他の天体の度数は変化しているので

形成されるアスペクトはどの瞬間も異なり

1回限りです。

そこからタイミングという意味を

考えてみるといいでしょう。

その時のそのタイミングは

一瞬であり一回のみの1回限りです。

 

その後のタイミングは

その後の順番にしたがって

再び起こりますが

90度は一時的にしか発生しないので

タイミングつまりは「機会」を逃すと

次に来るタイミングは時間がかかるとなります。

タイミングが再び来る根拠

タイミング、つまりは期を逃した場合

どうなるか?ということですが

再びそのタイミングはまた来ます。

その根拠についてですが

90度というアスペクトは

一定時間を刻んだあとに

パターンを繰りかえすからです。

逆行ではどんなことが起こりやすいの?

逆行で起こる象意というものは

その「天体の意味」に対する

逆行の意味が発生してきます。

 

MAYUKO☽

天体によって逆行に起こりやすいことに
ついては以下を参考にしてみてください。

水星逆行の例

水星逆行の際は

仕事や日常的なことに関わる

現実的な範囲のことが混乱しやすいです。

日常でのコミュニケーションの行き違い

通信の障害、仕事の契約ごと

に関わることが起きやすいとされています。

水星や金星の逆行の際は

大きな契約や約束ごとは避けたほうがいいのですが

特に水星は

「仕事に対する大きな契約ごと」

その時期は避けたほうがいいされています。

水星逆行の特徴的な意味の1つです。

 

契約対象はたしかに来るのですね。

水星逆行の時が仕事にとって決して善くないというよりも

順行よりも非常に現実的な意味が

含まれているということです。

 

それは未来の時間も含めてです。

それが後々も含めてどう働くかは

その人のネイタルにしたがって

運んでいくことですので

どちらに転ぶかは?誰にも分かりません。

なので逆行で選択しても構わないのです。

それはより現実的だからです。

現実にして思ったものと違うのなら

軌道修正をかけていく

ということは順行でも逆行でも同じです。

軌道修正の時間軸はトランジットに

したがっているでしょう。

ただし、思ったのと違う

ということを思い込みなのか?

自分のパターン替えしていくのか?は

それぞれの自分の見直し次第で変わってくると思います。

金星逆行の例

では金星逆行については

「恋愛」や「愛情問題」や

「お金」の象意ができてきます。

意味についての部分が順行と逆行では

届くものや出来事が異なるということです。

 

それをさきほど言ったことを

あてはめながら考えてみるといいでしょう。

 

「金星」にかかわることは

たしかに逆行時には届きます。

順行やその前に損失したならば

なおさら届きやすいでしょう。

 

それは非常に現実的で

今の自分に手の届く範囲のことであり

未来の時間も含めて

現実的に経験しなければならない

ことが含まれているということですね。

 

そして一人一人の時間軸というのは

ネイタルチャートにしたがって動いています。

 

順行と逆行の知識自体は

占星術では基本ですが

その現象については非常に難しく

応用に該当すると私は思っています。

 

出来事自体は一瞬でしょうが

その後もその順行と逆行が

どう影響しどう流れを変えていくのか

時間をかけて観察をする必要があるからですね。

 

トランジットだけで解釈をしていると

その時、順行だからこう

その時、逆行だからこう

という風に点で解釈し線の視点を忘れていきます。

 

その「点」はどこかの時間軸の

「線」に必ずつながっています。

 

この「流れ」を今の流れで

判断してしまう人も非常に多いのですが

流れとは常に逆転をしていきます。

その逆転は90度です。

 

わたしも含め占星術師はあくまでも

基本象意しか言いませんから

ご自身で自分の現象と

ネイタルチャート等をあわせて

順行と逆行を理解していくといいでしょう。

起こる事象はそれぞれ違うからですね。

 

順行と逆行の大きな違いのまとめ

順行と逆行の大きな違いは何なのか?

基本的な象意をまとめると

順行は太陽の力をうけていくので物事がスムーズに運びやすい。アクティブに能動的になりやすく、時に人知を超えた奇跡的なことも起こりやすい。

 

逆行については地球のエネルギーを受けていくので現実感が強く

良くも悪くも未来の時間軸を含めて

現実的に経験しなければならないことが起こりやすい。

どこかの時間軸で後々に変更が起こりやすい。

 

あくまでも基本象意にすぎませんが参考にしてみてください。

ご自身の順行と逆行時のパターンの違いを掴んでいくといいでしょう。

>西洋占星術 基礎総合講座 全6回

西洋占星術 基礎総合講座 全6回

西洋占星術の基礎知識である 星座(サイン)、ハウス、天体 角度(アスペクト)の意味を総合的に 学んでいく少人数制のレッスンです。