占星術においてアスペクト理解は重要項目です。座相(角度)がアスペクトです。
「占星術」というと12星座占いが一般的に世に定着しているため星座が最も重要であるととらえられがちですが
星座というのはあくまでも「特徴づけ」にすぎません。出来事というのは星座で起きてくるのではなく角度に従って起こるのです。
角度は何もネイタルチャートだけではありません。様々なチャート上で必ず作られてくるのが角度であり、それを読んでいく必要があります。
メジャーアスペクトが分かってくると、次なる進みとしてマイナーアスペクトについて知りたくなるかもしれません。
メジャーアスペクトとマイナーアスペクトの違い
メジャーアスペクトと呼ばれるものは5つです。
■180度(オポジション)
■90度(スクエア)
■120度(トライン)
■60度(セクスタイル)
■135度(セスキコードレイト)
■72度(クインタイル)
30度(セミセクスタイル)
■40度(ノバイル)
■36度(デサイル)
■144度(バイクインタイル) など
メジャーとマイナーアスペクトを覚えていくコツを度数の順序から考えてみると
「進む」というのは、新しい知識を次から次へと学んでいくことが「進む」ということでもありません。
それは、度数について理解をしていくと分かります。度数の順番を考えると躍動する度数の次は、その躍動性を落ち着かせたり停止させたりする度数へとつながります。
例えば、海王星がうまく扱えていないと頭の中での空想やイメージが優先です。現実をとらえての着地がうまくできなかったり
最後まで形にするとか、完成させることが難しく中途半端になったりするとなるわけですが
躍動を抑えるというのは、いわゆる着地のこと、現実に立ち還り地に足をつけるということです。
着地ができるというのは現実であり実際性なわけですから、落ち着き、安定し、定着させていくことが自分自身でできるということです。
自分で着地を意識しない場合は、逆行があることで無意識的に実際性に戻る時間というのが確かにあるにはありますが
天体順行の際にも「着地」というのは常に意識しておくほうが、より進むと考えるといいかもしれません。
つまりは、マイナーアスペクトを理解したら、メジャーアスペクトに戻る、メジャーアスペクトを再び定着させたら、再びマイナーアスペクトを知るといった風にです。
この反復が何度もされていくと、非常にどっしりとした土台としてアスペクトの理解や知識がより身についていき、それが「進む」ということに成り得ます。
単体の知識が進むというよりも、全体が進むことのほうが本当の進みということですね。
まとめ
一言でいってしまうと、メジャーアスペクトは作用が分かりやすく実感しやすい、マイナーアスペクトは作用が分かりづらく実感しにくいです。
けれども、知識が入るとマイナーアスペクトも意識していくことが可能です。
また、マイナーアスペクトのほうが、内在している本人の精神というものをより示すものが多いように思います。
私の場合は、中年の危機の際のチャートを見てみると、150度が5つ、さらにそこに135度のセスキコードレートが5つも加わり、出来事の大変さがチャートからも理解できます。
その時は、占星術を知りませんでしたから150度や135度は困難や怒りの意味が出来事の中にストレートに多々でていました。
もちろんそれらはマイナーアスペクトだけではなくメジャーアスペクトが主になり混在しています。
けれど、占星術を知ったので既に150度の使いかたや135度について使いかたを丸変わりをさせました。
チャートを振り返れば、今だったら、150度はもっと上手に使えていただろうと思います。
ただし、よく、ハードアスペクトや幾何学図形類をあまりにもポジティブにとらえすぎているものを拝見しますが
ハードアスペクトはソフトアスペクトではありません。また、ソフトだったらいいともなりません。
アスペクトには注意点がありますから、それらも含めて的確におさえていくといいでしょう。
マイナーアスペクトが分かると、角度の近いアスペクト(135度と144度、150度など)に対して、こっちの天体とはこうなのだけど、こっちの天体とはこうなんだよなとアスペクトによる微妙な働きの違いを押さえることができるようになります。