ミッドライフクライシス(中年の危機アスペクト)
ミッドライフクライシスとは何ですか?
ホロスコープ(出生図)の星の配置は一人一人違うにも関わらず
誰しも形成されるアスペクトがあります。それがミッドライフクライシス。日本語で言うならば中年の危機です。
年齢でいうとだいたい35才から45才くらいの間で必ず形成されます。
このアスペクトは人生上の大きな出来事を示してくる場合が多いです。
個人個人の人生を大きく左右してくる天体とは、トランスサタ二アン。
ミッドライフクライシスとはネイタルチャートのトランスサタ二アンの
配置に対し、現行(トランジット)のトランスサタ二アンが一定の角度を織りなす時のアスペクトをそう言います。
その時期にクライシス=危機がおきやすいということです。
今まで感覚で言われていた「中年だから」ということに対し
西洋占星術だと角度によってその時期を洗い出すことができます。
ハードアスペクトをつくる中年の危機
中年の危機のアスペクトはソフトアスペクトではありません。
中年の危機アスペクトというのは
トランスサタ二アンのハードアスペクト形成です。
ですからその出来事や現象は人生上大きな出来事になりやすくどっちにどう転ぶのかも分からないということと
どう転んだとしても人生上の大きな出来事となり転換が起こりやすいと思っていいでしょう。
トランスサタ二アンは特に進行速度が遅いですから
いつその角度をとるのか?
ということを前もって調べておくことができます。
予報があるならば傘を用意しておく。それが西洋占星術の時期読みです。
形成されるハードアスペクトの角度とは?
ミッドライフクライシス=中年の危機に形成されるアスペクトは3つです。
ネイタル冥王星♇×トランジット冥王星 ♇ 90度
ネイタル海王星♆×トランジット海王星♆ 90度
ネイタル天王星♅×トランジット天王星♅180度
聞いただけでハードさが伝わるような角度ですが、もちろんそこで何が起こるのかは
誰にも分かりませんし、天体の影響が弱い人というのもいたりサタ二アン以外の角度も出来事に影響してくるので必ずしも悪い出来事が起こりやすいとはなりません。
ただし、トランスサタ二アンが角度を形成してくるということはそんなに甘くはありません。
もしアドバイスができるとするならばその時は中途半端な姿勢でいるのではなく、何が起きたとしても全力姿勢でいたほうがいいということです。
星の原理原則は天体が何かを起こすのではない
星を学ぶと天体の意味が分かってくるので星が何かを起こしてくると思いがちですが
星の原理原則として
天体が何かを起こすのではなく
人間が何かを起こしている
天体から意識影響を受けた人間が天体やアスペクトの意のまま行動し事を起こすのですね。
ですから何か出来事が起こるときというのはほぼ他者がでてきます。その他者との相性や関係性行動したその一瞬がその出来事の結果になります。
アスペクトの知識の智慧
アスペクトとはどんな角度になろうとも一時的でありトランジットに永久的な配置はありません。
どんな角度をとろうとも、その角度は必ず外れてくるということです。
そしてハードとソフトの角度を必ず繰り返しながら進行していくということです。
星は常に進行している。アスペクトの角度は必ず外れ永久的な角度はない
・速度が速い天体はアスペクトが早く外れ影響力は一時的である
・速度が遅い天体はアスペクトの形成期間が長く影響力も長い
星は「変化が前提である」ということを教えてくれていますよね。
誰しも心理的に変化を嫌うものです。そして物質的に豊かな時代というのは物やお金に心が満たされがちです。
ミッドライフクライシス(中年の危機)で組まれるハードアスペクトはすべてトランスサタ二アンです。
トランスサタ二アンが3つのアスペクトを通しあなたを順に目覚めさせる。
そんな真意があるかもしれません。