グレートコンジャンクションとは?占星術の用語解説

グレートコンジャンクションって何ですか??

グレートという名がつくくらいなので
何かすさまじいことが起こりそうな呼び名ですよね。
どんな意味があるのか?説明していきますね。

グレートコンジャンクションとは?占星術の用語解説

2020年12月22日3:22ころ木星と土星が0度で重なります。
これをグレートコンジャンクションといいます。

2020年に木星と土星がグレートコンジャンクションで
重なる星座は「水瓶座」です。

今までは土星を木星が追いかけていく形でしたが
0度で重なったあと木星は土星を追い抜いていきます。

このグレートコンジャンクションを
「土星と木星が会合する」という表現がされていると思いますが
木星と土星が一緒に話しをして
木星は話しあった指示どおりにその後ささっと進む。
そんなイメージが分かりやすいかもしれません。

では、いったい木星と土星はどんなことについて会合するのでしょうか。

土星と木星が重なる星座(サイン)が1つのテーマになる

占星術では星座のことをサインといいます。
今回の木星と土星が重なる星座(サイン)は水瓶座。

この水瓶座で重なるということは水瓶座がどういう星座なのか?
星座の意味を考えてみるとテーマのヒントが見つかるでしょう。

風の星座:水瓶座♒の意味

 水瓶座とは4区分(火星座・地星座・風星座・水星座)
で区分けると風の星座に該当します。

風の星座とは双子座、天秤座、水瓶座です

風の星座に共通していることは「自由」に次から次へと変化することや
知識や情報の価値を重んじるということです。

その中でも水瓶座という星座は不動宮なので
理性で物事を判断しつつ自分の持論を譲りません。

水瓶座というのは議論好きなので誰かが言っていることや情報などに対して
こう思う、ああ思うという持論を展開したがり、人といつまでも議論したがる
ということです。

各々一人一人においてその性質が強くなるという時代の流れへ突入していきますから
社会には一人一人の意見があちこちに飛び交うでしょう。

その象徴としてはSNSなどが分かりやすいいい例かもしれません。
それぞれが情報やメディアという手段を使って自己の持論を表現していく社会になります。

そうやって自己表現という名の持論情報に溢れた社会は何が正解なのか?
分からなくなっていく。

それがいわゆる「個」の時代の始まりで、ゆくゆくは「冥王星水瓶座時代」から
「冥王星魚座時代」へとつながっていきます。

今までの時代は「地」の星座が司る世界だったものが
社会天体のグレートコンジャンクションを1つの境にして
時代は「風」の星座の司りに変わります

今回のこの境は約200年という非常に長い時間の流れの象徴を示します。
かつての風の時代として分かりやすいものはヘレニズム文化です。

ヘレニズム文化とは古代ギリシアとオリエントが融合し
新しい文化が生まれた時代です。

風の時代はどんなテーマになりやすい??のヒント

ヘレニズム文化について面白く分かりやすく伝えてあるサイト
http://www.noexit.jp/tn/doc/s14.html

ヘレニズムの文化の特徴とは「言葉」「哲学」「美術」のこの3つです。
まさしく風の星座にふさわしい特徴ばかり。

時代の背景は当時ともちろん大きく異なりますが
主軸となる大きなテーマとしては同様であるでしょう。

ヘレニズム文化から現代へ言葉を変えるのなら

情報という言葉

各々の自由な自己表現による思想の広がり

技巧にこだわる美

風の時代はこのあたりがまずテーマとなりやすいでしょう。

そして「風」の文化の広がりとは「国境を越えていく」ということです。

様々な国の文化が入り交じりながら国境すらも曖昧になる。
教科書どおりではないオリジナル技法や表現なども生まれやすいかもしれません。

現代においてはグレートという表現は過剰表現かもしれない理由

グレートコンジャンクションは約20年ごとの周期に起こります。

この周期で起こりやすい出来事とは木星と土星の象意のことですから
社会における役割の変化や仕事における「快挙」とか
今までの流れにはなかったことが起こりやすいともいえるでしょう。

しかし一方で、トランジットで土星と木星が重なるということは
拡大や発展が制限されることでもあります。
木星に制限がかかったり土星の「損失」で出る場合もあるでしょう。

物事が非常に一転しやすく良い運や事象が来たと思っても
急に損失に変わるということも起きやすいです。

結果は、結局は「とんとん」という形です。

現実にするまでは油断のならない時期にも該当しますから
太陽回帰図も含めてグレートコンジャンクションがある年は
少し注意が必要な年の前後ともなるでしょう。

トリプルコンジャンクションとは?

今回は土星と木星の重なりに対して冥王星が近くに在住します。
この3つの天体が同時に同じ星座に在住することを
トリプルコンジャンクションと表現されているでしょう。

冥王星が土星と木星の近くに在住することから
物事やお仕事のこと、社会の役割という点で、より急激な一転が起こりやすく
結果や現象が極端になりやすいというのが冥王星の象意です。

冥王星の結果には中途半端さはなく運命という強制スイッチが稼働します。
0か100の結果か根本からの変容になりやすいでしょう。

0になったかと思ったら100がきて
100がきたと思ったらまた0になる。

年間の中でその繰り返しが何回か起こりやすくもなります。
その変わる現象としては極端なのでとても分かりやすいでしょう。

良い方向に現象が出るタイミングならばいいですが
星の配置には必ず陰陽が混在しますから冥王星の影響により、きつい体験や
いつもより徹底的な努力や変容を要される人もいるでしょう。

けれど覚えておいてほしいのは
星の角度というのは「一時的」であるということです。

その間もソフトアスペクトは必ずありますから
どんな現象が出ようともソフトアスペクトへまず戻り
安定を取り戻していくといいでしょう。
冷静であることを心掛けてほしいものです。

 

2020年は木星と土星に加えて冥王星も同じ星座に在住することから
トリプルコンジャンクションと表現されていたりします

次回のグレートコンジャンクションはいつ?

2020年の12月22日のグレートコンジャンクション(合)の
次のグレートコンジャンクションは2040年10月31日です。

星座は天秤座で合です

2020年のグレートコンジャンクションは
水瓶座という「風」の周期の始まりをまず示します。

その20年後には「天秤座」という美しさへのこだわりへと向かうでしょう。
技法の追求や人間を表現していく生々しさなど写実のこだわりなども
より顕著になりそうです。

そして、この時代の主導は天秤座冥王星世代となるでしょう。

てんびん座冥王星世代の特徴

天秤座冥王星世代というのは束縛や古い慣習や義務へ反発します。

今までの乙女座冥王星世代が作ってきた古い社会の構造よりも
自由を尊び、どの人ともどの国とも敵国とすらも
バランスよく、どちらの味方にもならずに
平和的体制をとるという考えかたをしやすい特徴があります。

感情的な争いは好みません。誰とでも中庸でバランスよく接することができる社交上手な世代です。

風の時代へいよいよ突入へ

2023年には冥王星が水瓶座へ移動し
時代の運命は「水瓶座」へと幕を開けていきます。

その前段階として土星が水瓶座入りし
グレートコンジャンクション(2020年12月)があり
水瓶座入りの星の流れを示す1つの目安の境界の地点となります。

冥王星の星座移動の具体的な日にちはこちらを参照ください。

グレートコンジャンクション(木星と土星の会合)のまとめ

グレートコンジャンクションについてのまとめです。

グレートコンジャンクションは木星と土星が重なることをいい
2020年のグレートコンジャンクションは地の星座時代から
風の星座時代に切り替わる1つの節目です
グレートコンジャンクションは約20年に1回のサイクルで起こります

 

風の時代のキーワードは
◆言葉
◆新たな思想が混在した文明
◆美の生々しいリアルな技巧の普及と追及です。
参考にしてみてください。

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