ハードアスペクトの中でも最も攻略が難しいのは90度です。
どんなに知識をいれようが90度については現象が様々であるため体感していかない限り理解しにくいのですが身体感覚で90度が一度分かってしまうととても納得しやすいアスペクトでもあります。
90度のアスペクトの意味
90度のアスペクトというのはアスペクトの中でも現象を理解するのが難しいアスペクトです。もともと元素がまったく異なるものが繋がっているため異質な折り合わないものを無理やりくっつけていくような感じと似ています。
90度どうしの天体は折り合おうとしても折り合うことは難しい。例えれば、もしも90度が太陽と月ならば?表面的な自覚した自己と内面がななかなか折り合わないともなります。
上弦か下弦のあたりで生まれているということですね。そのかわり90度というのは急な折り合わせ(ただし異質)があるのも事実です。
だから現象が様々で難しいのです。90度でつながった天体の方向性というのは思った方向とは全く別の方向へいきます。
「意思」という言葉を聞くと思いますがどんなに意思をもとうが通用しないものがあり占星術ではそれを根拠でいくつか示すことができます。
90度のアスペクトをまず持っているのなら、それは意思とは全く別の方向へいく天体であると思っておけばいいでしょう。
では、これが相性図ならば?自分の太陽と相手の月もしくは相手の太陽と自分の月が90度。
太陽の「自分」と月の「気持ちや私生活」は思ったとおりには折り合わないという異質さが存在することが分かるかと思います。
その場合は他のアスペクトや本人の受容範囲で補うことであったり鑑定側や他者がアドバイスができるとしたら「距離」でしょう。
しかしながらこの距離を説明しても水星座の個人天体(太陽・月・水星・金星・火星もぎりぎり)というのは「くっつく性質」がより強いため、悩んでいるのにその個人天体で自分からくっついていくということも多々あります。
自ら悩みたいからくっつくのかもしれません。また、90度と一緒に天王星が強く働くと新しいものを好むため縁もゆかりもないものも選びます。
その時は異質さが新鮮でも、その異質さが時間の経過で違和感に変わりやすいのも天王星なのです。←新しいほうにまたいきたくなるから。
天王星の違和感が働いたらあとはただ時間の問題のみです。(木星はただ来たものをそのまま受けとっているにすぎない天体)
ハードアスペクトの葛藤とは?あなたの悩みどころを理解する
ハードアスペクトには「葛藤」という言葉がよく使われます。180度も90度もどちらにも葛藤は生じます。葛藤なのでつまりはあなたが「悩む」箇所です。
アスペクトの種類によって悩みかたや悩みが生じるその障害の出かたも異なります。
90度のほうがごくごく一瞬の葛藤であって切り替わりが同時に伴うため悩むとしても一時的要素はより強いです。
どう転ぼうが0にリセットされるのが90度なので行動せざるを得なくなり悩んでいる暇もないのです。
同じパターンが何度も繰りかえされるので「またか、、、、」と悩むということも有り得ます。
90度で葛藤がでたとしても同時に切り替えも出てくるので悩みとしてはさっぱりしているといいますか90度のアスペクトの多い人たちの場合ははっきりいってそこまで悩みは多くない印象が強いです。
執着する星座以外は悩んでもすぐに切り替わっていくといえばいいでしょうか。
(執着というとさそり座系個人天体を思い浮かべる人も多いと思いますが牡牛座も執着が著しい星座です)
180度の葛藤は自己の内面での葛藤要素のほうが異様に強く心から悩む、ずっと悩むというのは180度のほうがより強いでしょう。
しかしながら180度もあくまでも一時的です。ハードアスペクトというのは一時的ではあるのですが何回も似たような現象が生じます。
同じパターンを一時的に何回か作るのです。パターンは一定周期を超えてくると自分自身でも分かるはずです。
アスペクトと天体(星座も)などでパターンの根拠の確認がとれるということです。
障害はいつ発生するか?
90度には「障害」と「達成」いう意味がまずあります。「葛藤」という意味もありますが障害と葛藤(悩み)というのは全く異なります。
「障害」というのは「障る害」なので外から障る害や支障が発生するということです。
では、この障害はいつ発生しているか?という障害発生タイミングですがトランジット天体がオーブをせばめていく時です。(トランジットのオーブをどこまで許容範囲とするかは占星術家によって異なります)
全体像から見てしまうと「障害発生タイミング」を「達成タイミング」と混同している場合がほとんどなのですが障害発生タイミングと達成タイミングは別のコマで発生していることがほとんどです。
障害発生タイミングはあくまでも障害発生の1コマであって90度の達成タイミングには実際には障害は入りません。
その前段階の障害発生タイミングによって外の現象で全体像が障害である「そう見える」ように判断するです。
間違えてならないのは90度には「物事の中断や終焉に該当する障害は現象や事象として発生する」ということは確かです。障害はたしかに発生はするのです。
しかしながら達成タイミングの1コマには実は外側の要因の障害は入りません。けっこうこれを混同している人がほとんどだと思います。全体から見れば障害と判断される事象が起こるのは確かなので90度が「障害」という意味になったのかもしれません。
90度の障害発生タイミングと達成タイミングは別の時間軸の場合がほとんどです。達成タイミングには90度であろうがその1コマに外的障害は実は入りません。
そうするとアスペクトが表示する「達成」とは何なのか?ということが1つの星や天の意図になると思います。
達成は必ずしも良い事象とも限りません。障害が入っているのはあくまでも障害発生タイミングです。達成タイミングではありません。
障害発生タイミングとしてはほぼ必ず外側の要因に振り回されます。よほどの冷静者とか無感情的でないと難しいです。
外的要因に振り回されるのは必ず感情だからです。
障害(外的要因)に振り回された場合は達成タイミングと発生タイミングを混同し先ほど言ったように全体像を障害として判断するでしょう。
もう一度言います。達成タイミングには実は何の障害も入りません。映画の1コマのように一瞬をベースに考えると障害はどの段階で入っているのか?ということが分かりやすくなります。
そしてこの障害を多くの人は全体像として見ているということが特徴なのです。達成タイミングの1コマには外側の外的要因の障害は入りません。
1コマ自体には外的障害が入らないから、だから達成するのです。(善くない事象でも1コマには障害が発生しないから達成してしまう)のです。
坂本龍馬の近江屋事件の例なども考えてみれば分かるかもしれません。敵が現れているのが発生タイミングとしたら達成タイミングには障害は入っていません。90度の現象自体は防ぎようのないものとそうでないものもあるでしょう。
もしも外的障害が1コマに入っていたら龍馬は死んでいないはずです。(多くの人は刺されたことが外的であり全体像を障害ととる)
達成瞬間自体には障害は入っていないのです。
けれど一刻は月の気分で変化するため、よほどの冷静者とか頭脳派、無感情者じゃない限りは90度の「外的」要因はなかなかその場や状況下では難しいものがあるというのが90度です。外的が内的に影響するからです。
世界は、単なる人間の「気分」で動いているといっても過言ではないかもしれません。その「気分」も完璧に秩序どおりなのです。不思議ですね。
基本的には90度の達成は達成しづらいもののほうが多いのです。外的要因に振り回されるからですね。けれどよく観察すると達成には実は外的障害は入っていないことがほとんどということです。
近江屋事件の日のホロスコープ 1867年 坂本龍馬が暗殺をされた 近江屋事件の日のホロスコープを 出してみました。 旧暦だと11月15日 (蠍座太陽期しかも龍馬が 生まれた日と同じ日にちに 亡くなる) グレゴリオ暦[…]