土星が山羊座へ入室したのは2017年12月20日です。土星による学びや基盤づくりが射手座から山羊座へ切り替わりました。
2020年の3月に水瓶座へ移動した土星は7月2日から山羊座へ再び入室し山羊座の25度まで戻ります。
星座の後半期というのは星座の完成とその完成によって次の星座へ視点が移行するという象意が入ってきます。
山羊座によって完成した意識は人それぞれ異なるでしょう。山羊座という星座は本来、常識や集団性の機能を重んじます。
その山羊座の集団的な常識という象意から逸脱した行為で山羊座という星座を使っている人も本当に大勢います。太陽星座が山羊座であってもです。
山羊座はローカルのルールや共同体の古来の伝統を大切にしていく星座です。
また、トップダウン構造を示し縦の世界の意識による格差や差別を作られる世界を知ること、そういった学びも山羊座土星期の一つの学びともなったでしょう。
その基盤を学んでいくと水瓶座へ移行し水瓶座の国際社会との比較という広い視野が入ってきます。
山羊座のローカルルールをまず知ってから世界共通の意識である普遍性を水瓶座は習得していくのです。
水瓶座と山羊座という星座の違い
水瓶座の意識に格差の創造意思はありません。山羊座で作られた差別だとか不平等、格差をどうやって縮小できるのか?とか山羊座で形成された社会構造を否定し知能による社会を創造する星座です。
山羊座が機能で集団の効率を図るのなら水瓶座は知能で個を尊重した社会効率を図ります。それがいわゆる多様性です。
山羊座の集団性の頂点の段階では多様ではなく集団の中で機能のための同一行動を重視します。
水瓶座は同一ではなく多様を知能を用いて社会効率を図るということです。
そこには支配星である天王星のテクノロジーも入ります。人工知能も進むでしょう。人工的な知能はむしろ人間がどういう状況であろうが差別ができないはずです。
もしそこに差別が生まれるのであれば人間側がデーターを入力していく行為で作られていくのでしょう。
山羊座の30度ではトップダウン構造の上部の決定というものが多くの人たちの生活を左右するほどの決定を実に簡単に軽く決めてしまうことや簡単に決められていることを知り、そういった構造の根本に疑問を抱いていくことを象徴します。
私達の住む世界にはありとあらゆるところに差別や格差があります。
女性と男性、正社員と非正社員、障害者と健常者、子供と大人、加害者と被害者、未婚と既婚。
牡羊座から山羊座までに作られてきた根強い格差や偏見の世界から水瓶座が象徴する「個の平等」を一人一人が意識し啓蒙することはとても大変なことであるでしょう。
差別や偏見、格差は今に始まったことではなく、ずっと遠い昔の時代から存在し、その意識がなくなることはありません。
全員の中に土星は存在し、土星の意識が偏見を作るからです。「私には差別意識がないです」と言うならば、それは偽善ではないでしょうか。
差別の意識は誰にでも存在している中で法を超えてどうやってモラルで抑えていくか?なのですが持論の主張の流れが強くなる中でモラル自体が失われていく流れにもなるでしょう。
モラルが失われていく近づきを数々の現象で見せられてきた人も多くいるのではないでしょうか?
水瓶座の支配星である天王星は非常識を表すからです。天王星という天体は、土星と似ている天体で本来は非常に厳しい象意の天体です。
モラルには土星のようにはっきりとした基準はありません。それを守るか?守らないか?は個人個人の判断に委ねられているのがモラルです。
法律さえ犯さなければモラルを超えても問題はないとする事業家や法律家もいるでしょう。
もしも、その言葉を間に受けて信じていたら日常の人間関係は間違いなく破綻をしていくものですが他者の持論にそのまま従う人も多いものです。
モラルが失われていくなかで土星象意によって何を守るのか?とか、どこに責任を持つのか?とか土星の象意と山羊座の象意をもう一度振り返り自分なりの秩序をしっかりともつことが持論社会でいかに大切か?について考え、もう一度、責任だとか役割を自分で正していく期間にしていくといいかと思います。
朱に交じわれば朱くなるという言葉のとおり人はすぐに人に影響されて変わりやすいものです。
モラルが失われていくなかでは多くの人がモラルを失っていくことが当然だということです。
そういった流れになる中で土星の責任だとか役割だとか、正攻法だとか、常識だとか、そういった土星象意がいかに大事か?を理解してきた人はそれを基盤にしていくであろうし時代の流れのままモラルを失うのなら、そのまま自分自身の秩序の基準も何も設けずに非モラルに流されていくだけではないでしょうか。
モラルと非モラルをどこまで許容していくかは個人個人の判断と言動に任されているということです。
水瓶座というのは信頼関係をベースにしていきます。それはその前段階である山羊座でルールや常識は既に理解し各々が自立した判断のできることが当然であると考えるからです。
山羊座が作るルールにはもちろん無駄な機能のものも多いでしょう。そんなことも水瓶座は既に知っているのです。
山羊座の土星を理解するというのは今後において非常に大事な象意となるのですが、いかに土星が大事だとか、山羊座という星座の象徴は順番として重要であるというのも分かるはずです。
山羊座に戻る土星で、そして山羊座という星座で約2年半、自身がどのように意識した行動をしてきたか?最後の振り返りをしていくといいでしょう。
この山羊座土星の逆行が自分自身を山羊座の象意を知り、もう一度自分の襟を正せる最後の期間だと思うといいかもしれません。
土星は2020年の12月14日まで山羊座で象意の最後の学びの基盤を形成し水瓶座へ再び入室していきます。もう土星は長らく山羊座へは戻りません。
山羊座という星座のキーワード
責任感、社会的役割、地位、倹約、社会常識、権威、集団性、伝統、古風、真面目、悲観