アスペクト理解は占星術の知識の命(いのち)
占星術において読解が最も難しい記号とはアスペクトです。
記号の意味は分かっても言葉にすることが難しい。
それがアスペクトです。
アスペクトとは何か?というと
天体と天体が作る角度(座相)
ハウスとハウスが作る角度(座相)
天体とアングルが作る角度(座相)
などです。
アスペクトというのは天体だけではありません。
まず2つの対象がありそれを結び付ける角度(座相)が
単独アスペクトです。
アスペクト解釈は最も難しく
どんなにベテランになろうが形成されるアスペクトが
その人の人生の現象にどう現れてくるか?
天体意識によって何を選択しているか?は一人一人異なり
そこについては誰にも分かりません。
その選択によって現象は変わります。
トランジットの新月満月読みを参考にしすぎるというのは
他者が反応した言葉を聞いていることと同じです。
自分のタイミングを逃すリスクがあるため
必ずネイタルチャートに立ち戻るといいでしょう。
必ず自分のネイタルチャートからトランジットを判断していく
クセをつけるようにしましょう。
たとえば
天体自体はベネフィック(吉星)で
恵まれた配置に見えたとしても
実際に起きた現象は麻薬事件で
逮捕をされるなど非常にネガティブな
出来事で起きてくる人もいます。
吉星が作る角度だから良いことが起こるとは成り得ません。
あくまでもその人が選択してきたことにしたがって
出来事は起きてくるのです。
アスペクトについて覚えておいてほしいことを1つ言うとしたら
現れ、アスペクトどおりの現象が起こるのです。
だからこそ自分のチャートのアスペクトを
ます知ることがどのチャートでも重要です。
人はどうしても幸運に目を向けたいものですし
私たちもそうあってほしいとも思います。
けれども星を知る者として
どちらかに偏るというのはやはり
この地球上のバランスがとれないものなのだと理解します。
幸運を偏って伝える場合は
おそらくですがネガティブな意味も知りつつも
それを分かった上で幸運を伝えているのでしょう。
どの記号や象意にも陰陽の意味があり
さらには見方によっても陰陽に成り得ます。
何を伝えるのか?は占星術師しだいですが
占い師に頼っていると良いことしか言わない占い師にあたることもあるでしょうし
その逆で、相性などでは占い師側が「その人はダメ!ダメ!ダメ!」と勝手に答えを決めてしまい
顧客側はその答えが正しいと思い込み、ダメだと判断してしまうような伝え方をする占い師もいます。
基本的に占い師は、相性がいい人とはそれほどめぐりあわせがないことも承知しているため
だから、相性というのはとても大事だよというわけですから、相性の悪い部分に目がいくのも当然なのです。
けれど、占い師は本人の他者の受容度まではわかりません。
少しばかり相性が悪くても、それらを補充できる要素があるとしたら、本人の度量の許容範囲です。
最初は違和感があっても、トランジット等でソフトアスペクトを組みだすと
その違和感が、受容できるようになるということもあります。
その逆もあり、最初はソフトで良い状態でも、ハードを組みだすと違和感を感じるようにもなります。
いざタイミングが来た時には自分のリスクを知らないがゆえの
期の逃がしというものももちろん起きてくるでしょう。
期を逃がしてから自分のリスクを知っても遅いのです。
占い師や占い鑑定に頼るよりも自分自身で自分のホロスコープを
理解し知っておくことをおすすめします。
そうすれば自分が迷い葛藤する意味も
場面や場所ごとに変わる自分の心理変化も
なぜそれが起こるのか?見えないモノの根拠が見つかり
生きることが少しラクになると思うからです。
ノーアスペクトについて
アスペクトの種類はいくつもあります。
・ハードアスペクトとソフトアスペクト
・メジャーアスペクトとマイナーアスペクト
・幾何学アスペクト
・調停アスペクト etc…
学んだ当初というものは
聞いただけでも頭がごっちゃになりがちです。
そしてアスペクトの中の1つに
というものがあります。
アスペクト(角度)が形成されていないということです
「この天体がノーアスペクトで。。。」
というかたが結構いるのですが
ノーアスペクトってあまりありません。
ホロスコープを出すと
メジャーアスペクトだけが表示される
ソフトがほとんどなので
一見アスペクトがなさそうに見えるのですが
よくよく記号表でみるとマイナーアスペクトが組まれている
ということがほとんどです。
メジャーアスペクトがないことを
ノーアスペクトの定義とする場合もありますが
当ラボではマイナーアスペクトも含めたノーアスペクト解釈を採用しています。
マイナーアスペクトにもきちんと象意と作用があるからです。
マイナーアスペクトは実感がしずらいものですが
作用していないとはならず理解していくと
非常に重要であることも分かるでしょう。
ましてや自分自身のより細かい能力を表してくるものも
マイナーアスペクトです。
ノーアスペクトについてはマイナーアスペクトを見ずにして
ノーアスペクトという定義をするか?しないか?なのだと思います。
これは教える側によって意見も異なるでしょう。