星が星を支配する?支配星やルーラー、第二支配星とは?支配星の基礎知識
占星術を学ぶとまず覚える必要があるのは星座と支配星の関係です。
覚えるといっても自分のホロスコープについて調べていると自然に覚えていく項目なのでそこまで覚えようとしなくても大丈夫です。
わたしが占星術を知るまえに「支配星」という言葉を聞いて星が星を支配するのだろうか?と疑問に思ったほどですが星座を支配している天体があるもしくは天体が支配をされる星座があると考えると分かりやすいかもしれません。
支配星のことをルーラーと表現している場合もあります。
12星座の支配星(ルーラー)と第二支配星(副支配星)
星座 | 支配星(ルーラー) | 第二支配星(副支配星) |
おひつじ座♈ | 火星♂ | |
おうし座♉ | 金星♀ | |
ふたご座♊ | 水星☿ | |
かに座♋ | 月☽ | |
しし座♌ | 太陽☉ | |
おとめ座♍ | 水星☿ | |
てんびん座♎ | 金星♀ | |
さそり座♏ | 冥王星♇ | 火星♂ |
いて座♐ | 木星♃ | |
やぎ座♑ | 土星♄ | |
みずがめ座♒ | 天王星♅ | 土星♄ |
うお座♓ | 海王星♆ | 木星♃ |
さそり座、みずがめ座、うお座の三つの星座は必ず副支配星(第二支配星)がある理由
さそり座、みずがめ座、うお座の3つの星座はトランスサタ二アンが支配星です。
トランスサタ二アンは天王星、海王星、冥王星の3天体です。トランスサタ二アンはすべて近代に発見されている天体です。
発見される前はどの天体が支配していたのかとなると古代からある天体が支配星とされます。
古代からの支配星を第二支配星や副支配星と言ったりもします。
トランスサタ二アン(天王星、海王星、冥王星)の発見はいつ?誰が発見したの?
天王星が発見されたのは1781年3月13日。イギリスの天文家ウィリアム・ハーシェルにより発見されました。
海王星が発見されたのは1846年9月23日。海王星の発見に貢献したのは3人が挙げられます。
まずフランスのルベリエが位置を計算してベルリン天文台でガレが観察し発見。
さらに同じころにイギリスのアダムスも研究で位置を割り出し予言したとされこの3人の功績で発見されたとされています。
冥王星が発見されたのは1930年2月18日。アメリカのクライドトンボ―が発見。冥王星が発見されてからわずか約90年ほどしか経過していません。
各星座に支配星(ルーラー)が入るとどうなる?
12星座には支配星が割り当てられています。支配星にとって割り当てられた星座というのは例えるならば「家」のようなものです。
各支配星が割り当てられた星座の家(居場所)に帰ることを支配星回帰と言います。
今で言うならば
◆魚座に在住する海王星
◆みずがめ座に在住する土星
◆やぎ座に在住する逆行の土星が支配星回帰です。
支配星が居所の星座に入るとその天体は力をストレートに発揮します。
支配星(ルーラー)はなぜ覚えたほうがいいの?
ホロスコープを読む際は天体のないハウスが必ずあります。その場合は支配星をたどりながら情報を読み取ります。
応用知識も支配星からの読みかたが多くの割合を占めるため基礎知識として必要な知識になります。
支配星(ルーラー)と支配星座の解釈は凸凹(でこぼこ)したほうがいい
支配星が分かると支配星座と似たような意味でとらえ解釈が平面的になってしまうということがほとんどです。
しかしながら支配星(天体)と星座は全く別物なので解釈は凸凹(でこぼこ)していることが当然であり言葉に凹凸(おうとつ)があったほうが良いとされます。
このあたりになると上級だと思いますが基礎知識が身についてきた方はこの凸凹(おうとつ)を意識した解釈に挑戦してみるといいでしょう。
支配星のまとめ
支配星についてのまとめです。
◆支配星(ルーラー)とは星座と天体が互いの家のような関係性と考えると分かりやすい。
◆各天体には居所の星座があり、天体が居所(家)に入るとストレートに力を発揮する。
◆トランスサタ二アンは近代に見つかっているため
さそり座、みずがめ座、うお座については第二支配星(副支配星)が必ず存在するということを覚えておくといいでしょう。