自分の月を恥じるようになったときは

自分の月を恥じるようになったときは

月の無知を恥じるようになったときは月の知識の1つの前進

「月星座」という言葉が流行ったからでしょうか。太陽よりも月の象意を重んじる人が多いとも思います。月はプライベートや日常生活そのものを表すので欠かせない天体です。

しかしながら、月を理解していくと月の陽の部分だけを重んじ「新月には願いを書こう」だとか満月には感謝をしようだとか、月は「気持ち」を表すからとても大事なのだとその程度の象意で月が話されることのほうが多いかもしれません。

とかく今はスピリチュアルや心理を名乗る人たちまでもが月の象意をおおざっぱにはしおって「今日は○○座満月です」とか「今日は○○座新月です」と言っているのを目にすることも多くなったでしょう。

月の象意を理解するまでは結構時間がかかるものであり適度に勉強して適度に身につくようなものではないのですが最初は陽の意味だけをとらえていった知識も、やがては月の陰の象意も知り太陽よりも月や月星座を先に重んじすぎることは、そもそもの天体の活かしかたとして逆であるということを理解してもよいかなと思います。

月のために天体が力を発揮するのではなくて月はある意味、他の天体からの意図や指示にしか従うことしかできないのです。

かつて私もSNSで自分の月星座をプロフィールに書いたことがあります。けれど月の陰の象意を理解していくとそれはそれは、とても恥ずかしいことだということも少し分かってくるでしょう。

それだけ月の象意って恥ずかしいものが多いわけですが月の知識の無知を恥じるとき、それは月の象意を理解した前進になるのではないでしょうか。

月は新しいものなど生みだせないという事実の認識

「月星座」という言葉だけが先行して月について勘違いしている場合も非常に多いでしょう。

月をあまりにも重視しすぎる人というのがやたらに増えていますが月というのは本来、自ら考えて新しいことを生み出すことはほぼ不可能と言いますか、ほぼできないため他人の模倣であることがほとんどです。

そういった月の事実と言いますか月の象意を話すと自分のネイタルの月を見直して何も生み出せない月をみて「たしかに本当にそうだな」と納得する人たちは多いです。もちろん私自身もその月の象意に納得しているから話すのです。

自分は違う!と言いたくなるかもしれませんが、みんなチャートの中に「月」の位置と星座が存在しているのです。けれど自分の月に無知の人のほうが多いでしょう。

しかも新月は願い事!という、なんとも単純で楽観的すぎる主張に特化したものこそあるかもしれません。

月の象意はどちらかというとネガティブなもののほうが多いかもしれませんがホロスコープや天体象意を知らないと天体自体を「陰」として無意識に使ってしまっていることは多いのです。

月を生きましょうなんて言ったのならラクや流されることを好み依存的で誰かの真似ばかり、いかに模倣し真似するか、狭いプライベートの世界で自分からは何も生み出せない生きかたを生きるということにもなり得るでしょう。
(個人だけではなくて月を生きている企業も多いはず。月って分かると本当に恥ずかしいのですよ)

月を生きたい人は月の生きかたを生きていくのでしょう。

しかしながら天体は月のためではなく太陽(晩年になると土星が太陽)のために動いているということを承知してから月を生きるといいと思います。

そして天体の意味を知る時には陽の意味だけではなく必ず陰の意味を知り自分が陰で使っていないかを知ることがまず先なのですがあまりにもポジティブばかりを重視する性質が強い場合は陰の象意をわざと入れなかったり陰の象意をみてみぬふりをする」ということになるのではないでしょうか。

その場合は、自分自身の中で「無知が続く」ということになるかもしれません。

その逆も然りです。あまりにも陰の意味をいれすぎて陽に転換できないのなら陽の意味や知識が足りないか陰に偏りすぎているのです。

自分自身の月を恥じるようになった時、それは月の知識が身についた時かもしれません。

月というのはあくまでも太陽と連動させていく必要があります。太陽と連動させていないのなら、あなたは太陽ではなく月を生きているのかもしれませんし月を生きたいのかもしれませんよ。

自分がどう生きたいのか?その意思は自分で選択できます。意思どおりになるか?とか意思どおりに進むか?は話が別ですよ。それはアスペクトで分かることです。

意思をもつことは自分自身で選択できます。他者が決めていることとか他者がやりたいことを自分がやりたいことだと流されて勘違いしてしまうケースもありますよね。

その場合はただの依存なのでお互いが注意する必要があるでしょう。後々なにかの現象として出やすくなるかもしれません。

天体象意というのは無視しないほうがいいなとつくづく実感します。

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